違う道に進むということ。

彼はこう言った。

「あなたと合わせて10人の人たちがいます。
もし右と左の道しかなくて9人の人達は右の道を行くって言ってます。
ではあなたは右に行くか左に行くか?

僕は迷わず左に行きます!」と。


詳細は明日にならなければわからないのだが、確かに彼は違う道に進むと。


彼がいなくなって早五年。
最近では彼が正式に芸能活動復帰というニュースがあり、五年の間に彼がどのように考え苦しんでいたのかメディアで明かされるようになった。
一時は自殺も考えていたと彼は言った。
そして高校卒業を機にジャニーズ事務所に自分の意思で退所することを伝えたのだ。
そしてハワイへ二年ほど留学。

…私達の知らない所で彼は苦しみ悩んでいたのだ。


最初からタバコを吸わなければ、バレなければという意見が正論である。

もし彼がタバコを吸っていなかったら、今頃Hey!Say!JUMPとして活躍をしていて、もっともっとファンは増え、もっともっと成長していたのではないかと。

私は最近、もし彼がまだじゃんぷとして活躍していたら…と考えてしまう。

もうじゃんぷ自身はこの話題には吹っ切れているのかもしれないし、かといって触れてほしくは無いと思うが、彼が辞めて居なかったらもっと違う景色を見えていたのではないか。本当の十人十色という言葉がぴったりではないのか。とびっこではなくまだ10lietと呼んでいたのではないかとか。

考えたらきりがないし彼がいるじゃんぷも見たくなって無性に泣きたい気持ちになるが、私は彼がじゃんぷとしていた期間を忘れてほしくはないと強く感じる。

じゃんぷの最年少で生意気と言われたり、やまちゃんとは常に敵対視してたりでも仲良かったり、森本兄弟とか言われてたり、知念くんって呼んでる龍太郎が見たいし、ダウンタウンさんにいじられてる龍太郎も見たいし、薮くんのことを慕ってる龍太郎が見たいし、ひかるくんに注意されてる龍太郎が見たいし。私の記憶は四年間で止まっているが、私もまだ幼くて、もっともっと彼にしてあげれたことがあるのかもしれなかった。

事務所に戻ってきてほしい!ともっと意思を伝えておけばよかった。龍太郎かえせみたいな内輪を見て悲しんだじゃんぷを見たくなかった。その情報を聞きたくなかった。もっともっとできたことはあったのかもしれない。

あの報道が出て、彼はどんな気持ちで9人に会ったのだろう。どんな気持ちでどんな言葉で9人は彼に接したのだろう。薮くんとひかるくんは真剣にきちんと口に出して怒ったのかな。だいちゃんはまあまあとなだめたのかな。でもこの時は口に出して怒ったのかな。やまちゃんなら絶対に怒ったよね。とか考えたらきりがない。当時の私は「まぁそんなこと言って戻ってくるでしょ」と思いながら朝の情報番組を見ていた。当時の私に言ってやりたい。彼はもう戻ってこないよと。どんなに戻ってきてほしくても戻ってこないよと。

あの時9人が頭を下げた映像が忘れられないし、忘れたくない。目に焼き付いている。


こんなの全部夢で、彼は今もじゃんぷとして笑っているよと思えたらどれだけ嬉しいのだろう。

彼が自分の意思で辞めたということは私達が頑張ればまだ彼はやめる意思を曲げられたのではないかと思うと悔しくて仕方がない。デカイ発表があるという噂がたてば龍太郎が戻ってくるのかなと思っていた私だが、もっと口にだして帰ってきてほしいといえばよかった。伝えていたらよかった。後悔ばかりが残っている。



そんなことを言ったら今の頑張っている彼らに失礼でもあるし、別の道で頑張ろうとしている彼にも失礼であるから、私は彼の進んだ道を応援するよという寛大なファンを演じる。


やっぱり彼には笑ってほしいから、がんばれ、龍太郎。