【Hey!Say!JUMPアルバム FILMUSIC収録曲】OH MY BUDDYの歌詞考察

待望のHey!Say!JUMP9枚目のアルバム FILMUSIC。映画をコンセプトに様々なアーティストに楽曲を提供してもらって完成したHey!Say!JUMPっぽいような、ぽくないような不思議なアルバム曲の中に一際おかしい(褒めてる)楽曲がある。

 

それが今回考察する「OH MY BUDDY」である。

 

とにかくこの曲は早い。早口。よくこんなにも早口な曲を噛まずに歌えるなと不思議なくらいJUMPのプロ意識を感じる。しかもこの曲、コンサートでしてます(すごい)。

前置きが長くなったが、わたしなりの考察をしていきたいと思う。

 

Would you be my friend?
Just like buddy とどのつまり無二な二人 のらりくらり (Wow)
お揃いの洋服にシューズ ただただ一緒に遊ぶことに夢中
Just like buddy ピースな歌に無敵な二人 愉快痛快 (Wow)
覚えたての喜怒哀楽で結んだ Pinky promise

「友達になってくれませんか?」で始まる歌詞だが、「無二」「一緒」「無敵」などとにかく愛情が強い。ただの友達なのか???と疑ってしまうくらいに執着というか憧れというものを強く感じる。「覚えたての喜怒哀楽」は君と出会って感じたことのない感情ばかりを経験したという意味なのでは、、?と考える。

洋服や靴をお揃いにしたり二人で平和に歌を歌ったりと付き合いたてみたいなフレッシュな気持ちを強く感じる。

 

だけどそう思っていたのは僕だけみたい
数年後には君はいない
でも新しい君は抱きしめてくれた
そのまた新しい君とは 走り回った (Uh rat a tat…)

ここで初めて上記の内容は"僕"だけが思っていたことで君との意思疎通が取れていないことが分かる。「数年後には君がいない」から君が僕の前から姿を消したことが分かる。「でも新しい君は抱きしめてくれた」「そのまた新しい君とは走り回った」とあるので僕は"君"と別れてからも君以外の彼女ができていたことが分かる。

 

 

でもねやっぱり
寂しさも喪失感も気付かないふり
穴だらけの心は縫い合わせられない Never ever
埋めては溢れる想い出を掬う

君以外の彼女ができても僕は喪失感や寂しさを覚えてしまう。それに気付かないふりをするけど心は埋まらない。「埋めては溢れる思い出を掬う」とあるから、大切にしていた時間がなくなってしまってその思い出を掬って何事もなかったかかのようにしているということが分かる。

 

OH MY BUDDY ずっとそばに居るよ
笑みに満ちた日々が続きますように、ように… (Fooo!)
遮るものは僕に任せて
一分一秒でも離れたくない Buddy (Fooo!)

「笑みに満ちた日々が続きますように、ように…」の「ように…」が切実に僕は君の幸せを願っているということが分かる。でも「ずっとそばにいるよ」「遮るものは僕に任せて」などから"君の幸せは僕が守りたい"という意思が強く伝わる。普通の曲だと「遮るものは僕に任せて 一分一秒でも離れたくない」という歌詞があるとキュンとするものだがこの曲に至ってはその感情があまり出てこない。とにかく狂気的な何かを感じる。

 

Just like buddy, Let’s get started 僕ら二人にとっての障害 (Wow)
教科書は隠してまた歌い出す 邪魔者はいないいないばあ
Just like buddy いつの間に僕ら二人を繋ぐ鎖 (Wow)
断ち切れないようにスマートなMove 行動開始

「教科書は隠してまた歌い出す」の"教科書"は「世の中の常識」ではないのかと考える。常識を非常識だと唱えて君が僕のことを求めるような状況を作り出そうとしているのではないだろうか。二人にとっての障害は、世の中の常識でありそれが僕を苦しめる鎖になる。君が常識に囚われないように僕はある行動をする。

 

振る舞いも表情もそっくり真似ちゃう
頭脳明晰 まるでコピーキャット
もっと君に近付くから僕に近付いてよ
きっとみるみるうちに 境は消滅 (Uh rat a tat…)

これは一種の洗脳ではないだろうか。相手の行動やしぐさを真似して共依存したいというのが僕の本音であるように感じる。相手のことを思いすぎるあまり結果自分が洗脳されているというのはよくある話だ。しかし上記で記したように僕>>>>>>君の熱量なのでこれでは僕だけが依存している未来しか見えない………。「もっと君に近づくから僕に近づいてよ」が特にそれを強く思わせる。僕は君の真似をするから君は僕の真似をしてよという意味だと捉えるが、お互いの真似をすることによって僕は君であり、君は僕であるという歪んだ愛情の関係が出来上がる。そこには境目は存在しないし、僕にとって一番なりたい形なのではないだろうか。その境目を消滅させるために僕は真似るという行動をしているのだろう。

 

でもねやっぱり
君はどこか遠くを見て
ひとり笑顔でキラリ輝かせていた
その目に映る場所に僕はいない
刹那 負の想いが心を巣食う

こんなにも境を消滅したい僕だけど、君は全くなびかない。僕だけが勝手に依存してしまい、洗脳されてしまっている。僕と君の想いの強さの違いに改めて気付いた僕は負の感情が心を占めてしまい、恐ろしい考えをする。

 

OH MY BUDDY… 君にとっての大切なもの
OH MY BUDDY… ただひとつ 僕だけにしたかっただけ
そっか 君の周り全てぐちゃぐちゃに壊してしまえば
唯一残った僕だけをずっと見ていてくれるかな
無邪気に暴れ回る 僕の姿見るその目は怯えていた
悲哀と畏怖(いふ)で震える唇が紡ぐ “Bye my buddy”

君にとって大切なものは僕だけであってほしい感情が強い僕は、「君の周り全てぐちゃぐちゃに壊してしまえば唯一残った僕だけをずっと見ていてくれるかな」という思考に至る。そしてその思いは言動として現れる(無邪気に暴れ回るがそれを指している)。狂気的な僕の姿に君は震える(そりゃそう)。そして君は僕に「バイバイ」と別れを告げる。

 

純粋に一緒にいたかっただけ
I just wanna be with you…
呆気なく事切れた関係
Before I knew it, I hate you…

今日も世界中で蔓延(はびこ)る
裏返る感情 満場一致の半狂乱
可愛い顔で見つめる
ほら気付けば音もなく迫ってる OH MY BUDDY

純粋に一緒にいたかっただけなのに歪んだ愛に変わってしまった僕は、呆気なく切れてしまった関係に目を向けることがしんどくなってしまう。そして僕は君のことが嫌いだという思考に至るがそれは愛情が憎しみに変わってしまうことを意味する。好きすぎて嫌いになってしまったりする人が世界中にはいるけれど少しでも自分に好意的な行動を取られたりすると、また人を好きになってしまう(可愛い顔=自分に好意的な言動)。そして気付けばまた恋に落ちる。「音もなく迫ってる」は僕はまだ気づいていないけどまた同じことを繰り返す暗示なのではないのか、、、?

 

 

以上がわたしの歌詞考察だが、ここまで考察して分かった結論。

僕と君はそもそも付き合っていない。僕の全て願望の話である。

この曲は「Buddy」しか言われていない。英語が分からないのでBuddyが恋人という意味になったら元も子もないのだが、とにかく「友達」「仲間」としか言われていない。僕と君は恋人関係ではなく、友達関係である。

 

ここまで考察して少し思ったのは、愛情が憎しみに変わったり、相手のことを好きすぎるあまり自分だけが依存してしまったり、というのはオタクにも当てはまるのではないかということだ。例えばたった一つのスキャンダルで愛情が憎しみに変わって担当から降りたり、愛情と憎しみは紙一重であるということがこの曲から感じることができる。アイドルを追いかけるオタクはとても可愛らしいし素敵だけれど、依存してしまっている人も一定数いるのではないだろうか。勝手に自分が依存していることがほとんどだと思う。Aメロの部分はオタクの妄想として受け取ることもできる。いくらオタクをやめようとしても自分の好きなタイプのアイドルがいたら推してしまう。それが「ほら気づけば音もなく迫ってる」である。

 

初見では全く歌詞が分からないし、しっかり噛み砕かないと言ってる意味がさっぱりだけど、いろんな意味で受け取れるので考察向きの曲であると感じた。色んな人の考察を知りたいので、考察した人はブログ書いてください、お願いします。