道明寺司は最高で花男は最高だという話

花より男子」通称「花男

 

当時小学校低学年だったわたしは「はなよりだんし」と呼んだいたっけ…と懐かしく感じる。

花男はわたしにとても大きな影響を与えたひとつのドラマである。

今のドラマは学園ものが少ない。学園ものがあってもどこか暗かったり、二番煎じが多いものばかりで正直面白くない。昔のドラマはありえない!と思うシーンが沢山ある。それは"面白い"ありえない!だ。その"面白い"ありえない!は、のだめカンタービレで のだめを軽々と投げてしまう環先輩だったり、ごくせんでヤンクミが言うセリフが古臭かったり(まあそれはそういうお話だから仕方ないのか?)、笑えちゃうありえないが多かったのだ。「これ絶対ありえないだろ〜〜(笑)」ってなるやつ。今はどこか現実的で、あり得なくてもなんか笑えないものが多い気がする。

 

なぜ突然花男のことについて書きたくなったのかというと、先日「花のち晴れ」という花男ネクストシーズンのドラマが放送されて、それに感化されてしまいもう一度花男のドラマを見返そうと思ったのがはじまり。

わたしは、漫画は読んだことないしアニメも見たことがないので、ドラマしか知らないが、ドラマの花男について記したいと思う。ドラマしか知らないので漫画がどのような感じかは分からないので悪しからず。ドラマだけを見た一視聴者の考えであることを前提に目を通して頂きたい。

 

 

花男の何がいいのかと考えたけれど、ひとりの女を取り合うという構図に惹かれてしまうのかもしれない。

はじめは眼中になかった女にいつの日か惹かれてしまい真っ直ぐにアピールする道明寺司と、いじめられていた女を何の気なしに助け そこから惹かれていくが本人には「困った時の花沢類」と皮肉にも言われてしまい結局は結ばれなかった花沢類が繰り広げる、ひとりの女に惚れてそれをどう自分のものにするのかを見ることができるし、その女を自分に置き換えて見てしまうからよりハマってしまうのではないかと考える。

 

 

単刀直入に言うと、わたしは道明寺と結婚したい。いや、結婚する(無理)。

ひとりの女をあれだけ愛せる男は然う然ういない。真っ直ぐに、時には空回りをしてしまうし不器用だけど、愛が半端ない。つくしのことを「俺が惚れた女だ」「お前は最高の女」なんて言える男、この世に存在するの?!存在しているのなら@n_32415までDM送ってください。すぐに飛んでいきます。

「お前が類に惚れたら、類はお前に惚れちまう。お前は俺が惚れた女なんだから」と静かに、でも強く、つくしの目を見て言う道明寺。ファーストシーズンのファミレスでの道明寺の言葉。道明寺の言葉ってちょっとむず痒いけど真っ直ぐだからきゅんきゅんしてしまう。あと松潤の顔が良い。

わたしが小学生のころは花沢類派だった。優しくて、困った時には必ず助けてくれて、王子様みたいな花沢類にときめいていた。道明寺なんて喧嘩っ早くて、すぐ怒鳴るしうるさいし、バカだしって全然道明寺は眼中になかった。でも歳を重ねるにつれて 道明寺の好きな人を好きと真正面から言える強さと、それを貫ける強さ、周りの女には目もくれずにひとりの女性を愛することのできる強さに惹かれてしまうのはなぜだろうか。

 

始まりは最悪だった道明寺。わたしがもしつくしの立場なら絶対に道明寺のことを、F4のことを許さないし、許せるわけがない。あんなにひどいことをされて集団でいじめられるなんて考えられない。それを道明寺がしてるんだから恋愛に発展するなんてさらさらない。あり得ない。その困難にも立ち向かうつくしだからこそ道明寺が、花沢類が、つくしを好きになるのかと納得してしまう。そんじょそこらの女じゃ彼らのハートは掴めないわけか。納得である。

でもつくしはお人好しなのではないかと度々思う。まず、つくしに嫌味を言うあの3人娘。彼女たちは事あるごとにつくしに「貧乏人は〜〜」などと嫌味を言ったかと思えば、つくしがF4とつるんでいることを知ったら手のひらを変えて良い友達を演じたり、「つっき〜〜」なんて呼んで媚を売ったり、リターンズではTOJのときにつくしの衣装をボロボロに破るのもこの3人娘のうちのひとりだし、やる事なす事最低なやつなのに なんだかんだ公開プロポーズにはいるし、結婚式にも参列してるしでありえない!考えられない!ありえないっつぅの!(cvつくし)

もうひとりは桜子。幼いころに道明寺にブスと言われ整形するも全然振り向いてもらえなくて、おまけに道明寺はつくしのことが好きになってるからそれが余計気に入らなくて散々つくしにひどいことをした女。結局は和解?になって終わるけれど、考えられない!許せない!だってクラブの仲間がつくしに睡眠薬を飲ませて下着姿を学園に晒すんだよ。やることが最低だし、桜子のことを友達と思っていたつくしは裏切られたことになるんだから辛いし許せないのに結局は許しちゃうんだよ?!最低じゃない?!わたしなら絶対に許せない!でもまあそのつくしだから道明寺は惚れるんだね。納得である(2回目)

そして最後にもうひとり。リターンズで道明寺が記憶喪失になり、道明寺と病院で会って好きになってしまったうみちゃん。アイツは根性が腐ってる。道明寺とつくしはお互いが好き同士だったということを知っていたにも関わらず(そう言ってはいないが絶対にそう思ってただろう)、記憶がない道明寺は好都合と思ったのだろう。「無理して思い出さないほうがいいと思う」などと言って相手のためだと思って言ってる風にしても結局は自分のためなことを言って自分のものにしようとするうみ(つくしのクッキーを食べた記憶喪失の道明寺がうみに言うセリフ)。

道明寺の記憶が戻って欲しいから、思い出のクッキーを作り、それを道明寺が寝ている病院のベットに置いてから漁の仕事に行くつくし。その間にうみが道明寺の部屋に行き、お見舞いの花などを整理していると(ここでまずおかしい)道明寺は枕元にあるクッキーに気付く。それを一口食べると思い出の恋の味がする(リターンズで道明寺はつくしに「お前からもらったクッキーは俺の恋の味なんだ」と言う)。つくしとの記憶だけない道明寺は今そばにいるうみと以前から恋人同士だったのではないかと思う。それが嘘なのに、道明寺にキスをするうみ。ハイ、最低。許せない。そしてこの女の何が最低かって、クッキーを作った本人がいる前で「今度あのクッキー作ってあげるね」なんて言うところである。てかそもそもそこに至るまでの経緯もおかしくて、退院した道明寺は帰宅する。道明寺の部屋に何故かうみがいるのである。うみのことを恋人と勘違いしている道明寺なら仕方がないのか。知らない女を部屋に通すなんてあり得ない道明寺なのに、ただ病院で知り合っただけの女を部屋に通すなんてそりゃあ好きじゃなかったら考えられない。

つくしとの記憶だけなくなった道明寺は、つくしがはじめてお見舞いに行った時に「出て行け」なんていう男だから、少しでも好意がある相手じゃないと自分の部屋になんて通さない。

道明寺が退院したということを知り、道明寺の部屋に行くがそこには彼女ヅラしたうみがそこにいて理解できなくなるが、「退院したんだね」と頑張って会話するつくしはえらい。つくしがしているとネックレスが気に入らない道明寺は(道明寺があげた土星のネックレス)、「そのネックレス見てたらイライラする」など言ってつくしを怒らせる。そんなときにうみが割り込んできて、道明寺が「あのクッキーまた作ってよ」とうみに言う。うみはつくしの目の前で、自分は作っていないのに「いいよ〜!クッキー作るの得意だからさ!料理も作れるよ、何食べたい?肉じゃがとか?」など言う。肉じゃがは以前道明寺がつくしに「じゃがにく」なんて言って「肉じゃがだから!」と言われていたエピソードがある。じゃがにくしか知らないから道明寺はうみに「なんだそれ?肉じゃが?初めて聞いた」など二人は楽しそうに会話する。____つくしの目の前で。

道明寺の自分に向けられていない笑顔を久しぶりに見たつくしは静かに涙を流す。それに気付いた道明寺はびっくりして、うみも「どうしたの?」なんて言う。つくしは意を決して道明寺からもらった土星のネックレスを投げつけ部屋から出て行ってしまう。つくしの涙を見た道明寺はうみに「アイツの涙が気になる」と本能で感じたことを言う。うみは良い気はしないから「ひどいよ」などと言って泣きながら道明寺に抱きつくのだが、この女、本当にクソ。最低。信じられない。

またまた最低なのは、美作さん主催でF4とつくしとゆうきだけが招待されたホテルを貸し切ってでのお泊りで、のこのこ道明寺の彼女ヅラをして付いて来るのである。彼女はロビーでつくしと二人きりのときに「お前は全てを知っているのか」と言う道明寺に「知ってるよ」と返すつくしの話を盗み聞きしていたし、道明寺のために焼いたクッキーを部屋で渡し、道明寺が食べると恋の味が(もちろん)しなくて 「お前騙しただろ!」と怒る道明寺に謝るが「司くんのためを思って言わなかったの!」などと言うから先ほど書いた道明寺は的確なことをうみに言う。そんなことを言われて(本人が悪いのだが)自分を必要としてくれない道明寺に苛立ったのか、それをつくしに当てつける。

ゆうきが夕食の時間になっても中々戻って来なくてホテルを探しているとロビーにうみの姿があったからゆうきを見ていないか聞くと、外のレストランに行くところを見たと言われる(もちろん嘘。ゆうきは温泉に入っていた)。外は雪が吹雪いていたからつくしはすぐさま外に出てゆうきを探しにいく。命に関わる嘘をつく時点で最低だし、下手したら助からないかもしれないのにむしゃくしゃしたからという理由だけで平気でそんな嘘をつくのが有り得ない。わたしがつくしだったら絶対に許さない。結果、つくしは道明寺に助けられて一晩過ごし、道明寺の記憶もそこで戻り翌日 救助隊に救助される。つくしにうみが謝るのはつくしの高校の卒業式の日なんだが(つくしは許す)、絶対にわたしならうみを許さないと思う。

 

ここまででわたしはつくしに勝てないことが明らかに証明されたので、道明寺のことは諦めきれないけれど諦めようと思う(なんの話)。

 

優しい心を持ったつくしにそりゃ道明寺が惚れるわけだわ。納得である(3回目)

 

 

道明寺とつくしを支えるキーパーソンは道明寺のお姉さんなのだけど、実はF4プロデュースの結婚式に参列していない。ちょっとそこが残念。

 

道明寺を好きでいられる自信がない、お姉さんの前でこんなこと言ってごめんなさいと謝るつくしに、「わたしの夢はつくしちゃんが幸せになってくれることだから」とお姉さんが言うのである。"相手は司じゃなくても"と言っていた記憶があるのだが定かではない。司と付き合わなくてもつくしが幸せになれる未来があるのならそれを応援すると言う意味なのではないだろうか。お姉さんはつくしに「わたしはつくしちゃんの味方だから」「つくしちゃんがピンチなときは絶対に駆けつけるよ」などお姉さんの存在は大きい。そしてかっこいい。自身の過去の経験から、人を愛することを諦めないでほしいという想いが強かったのだろう。家柄なんて関係ないということをつくしに教えたかったのではないだろうか。とてもステキな人である。

初めはお姉さんに相談することを躊躇っていた司も、お姉さんが協力してくれることを知ってからは沢山お姉さんに相談して、姉弟間での絆もつくしのおかげで強くなったのではないだろうか。いじわるをするお母さんに「お母様はつくしちゃんのことを何もわかっていない」と静かだけれど強く言ってくれるのもお姉さんである。

わたしは二人のパイプ役は少なからずお姉さんの存在もあったからだと思ったから、結婚式には絶対に参列して欲しかった(女優さんの都合もあるのだろうけど)。公開プロポーズには参加してくれていたからそれだけが何よりの救いである。司とつくしが結婚すると知ったらお姉さんは泣いて二人を抱きしめて喜ぶだろうなぁと想像すると楽しい。

 

色々あった二人だけど、道明寺のお母さんにも最終的には認められて、公開プロポーズも無事に終わる。

ファイナルでは、つくしが道明寺と結婚しても大丈夫なのだろうか、幸せになれるのだろうかとつくしの両親が道明寺のお母さんに相談すると、古くからの友人に手伝ってもらい大掛かりな偽装を仕掛けるのも道明寺のお母さんだった。迷っていたつくしだけどそのミッションがあったおかげで道明寺に一生ついていくことを再確認し、無事に結婚することができるようになる。ミッションが終わったときに道明寺のお母さんが来て「おかえり」と二人に微笑む。その笑顔はつくしを嫌っていたひとの顔ではなく、つくひと道明寺を心から祝福している笑顔だった。わたしはそう感じた。

「ただいま」という道明寺。「おかあさま」というつくし。その言葉を聞いて道明寺のお母さんは涙を流して2人を抱きしめるのである。このシーンを見てわたしは泣かずにはいられなかった。あれだけつくしを嫌がり、散々手段を選ばないようなことをしていたお母さんとやっと和解できたのかと思うと、道のりは長かったけれど2人がしていたことに間違いはなかったし、道明寺家に及ぼすつくしの力は偉大だと心から感じた。「つくしちゃんとといる司は唯一人間らしくなる」。そう言ってくれたお姉さんの言葉が頭をよぎった。

 

あとこれは余談だが、道明寺はやっぱりトップに立つべき人間だなと感じたシーンがあった。無人島で生活することになってしまいこれから道明寺とうまくやっていける自信がなくなったつくしが「わたしたちうまくやっていけるのかな?」とぽろっと愚痴を零す。道明寺は「うまくやっていく気があるかだろ」とポジティブだった。何より無人島生活にも前向きだったことだ。大抵の人間は諦めてしまったり嫌気がさしてどうでもいいやとなるところを、道明寺は愚痴もこぼさすにひたすら生活を続けていた。その根気強さと忍耐力の強さがあるトップがいる会社はこれからももっともっと発展していくんだろうなと感じた。

 

 

道明寺の夢はつくし(を指差していたけどあれはどういう意味なのか謎である。「叶った」と言っていたからつくしと両想いになって2人で過ごすことなのかな?)で、つくしの夢は道明寺の赤ちゃんを産むこと。2人の夢は叶った。

今もどこかでこの2人が生き続けてくれているのでないかと思う。少なからずわたしの心の中には生き続けている。