ひとりごと

彼の訃報を知ったとき嘘だと思った。人違いだと思った。嘘であってほしかった。悲しさとショックと驚きで言葉にできなかった。というより嘘だと思った。な〜んだどんなドッキリだよ!と思った。嘘だと思いたかった。でも嘘なんかじゃなくて、本当で。彼はどんな想いで今日まで生きてきたんだろう。ずっとずっと前から死にたかったのかな。それを見せずにひたすら隠し通して表に出てたのかな。なんて素敵で素晴らしい人なんだ。プロ意識に脱帽する。彼は昨日、どんな想いで今日を迎えようとしていたのだろう。どんな気持ちで今日を生きようとしたのだろう。考えても考えても答えがでない。そりゃそうだ、わたしは彼ではないのだから。会ったことはないし、テレビ画面越しでしか見たことがないのにこんな気持ちになる。悲しい。彼の残した作品は素晴らしいものばかりだ。わたしはこれからも一生、彼の作品を大切にする。彼はわたしが初めて好きになった俳優なのだから。ご冥福をお祈り致します。